映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』
以前マスコミなどで評判になっていた映画。
ある人がツイッターで「この映画を観て泣いた」と投稿していたのを知り、以来、気になっていました。
もしやと思って調べてみると、なんとネットフリックスで配信していました(アマゾン・プライムでも配信していますが、有料で407円かかります)。
映画は1人の政治家を17年間にわたり追いかけたドキュメンタリー。
そもそもの始まりは2003年。
この映画の大島監督の妻の何気ない一言に端を発します。
「私の同級生のお相手の小川君が出馬するらしいの」。
監督はこれを聞き、カメラを回させてほしいと「小川君」に依頼に行きます。
この小川君というのがたまたま当時の民主党の若い(32歳)議員候補だったというだけで、この映画は別に自民党の若手候補を取り上げても良かったのだと思います。
我々は選挙の候補者がどういう生活をしているのか、候補者の両親や配偶者、子供たちはどんな思いでいるのかなどについて、なかなか知ることが出来ません。
また選挙カーで名前を連呼するのを、候補者本人はどう考えているのか。
無意味だとか住民にとって迷惑だとか思わないのか。
こういった疑問についても映画は応えてくれます。
それと、どうでもいいことなのですが、テレビに良く出てくる田崎史郎さん。
大島監督がカメラを回しに小川議員の部屋に行くと田崎さんが居たりして(それも2度も!)、フットワークの軽さと守備範囲の広さに驚かされます。
また週刊誌などで話題になる議員宿舎の様子を知ることも出来たり、さらには議員宿舎だけでなく選挙区の小川議員の自分の家(それが高松市の家賃4万7千円のアパート!)にもカメラは入り込むといった具合で、いろいろな意味で知らないところを見せてくれる映画でした。
まぁ、そういった枝葉末節な話ばかりを書くと映画の製作者に対して失礼なので、この辺にしますが、いちばん重要なのは、自民党であれ立憲民主党であれ、「若い、志を持った政治家」が活躍できるようになってほしいということです。
小川議員にしてもすでに50歳。
オバマが大統領になったのは47歳。
フランスのマクロン大統領は現在43歳。大統領になった時は39歳でした。