ハイテク株、なぜ金利上昇に弱い?
「経済の明確な進展を踏まえて、資産購入の縮小を決めた」。
3日、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は量的緩和の縮小(テーパリング)開始についてこう説明しました。
いよいよ金融政策の正常化に向かって舵を切り始めた米国。
長期金利(例えば10年もの米国債利回り)もじわりじわりと上昇してきました(1年前は0.87~0.95%前後、現在は1.56%前後)。
ここ一年ほどの間に、我々は幾度となく
「アップルなどのハイテク株が長期金利が上昇したことによって売られた」とか
「ハイテク株の構成比率が高いナスダック総合株価指数が下落した」
といったニュースを耳にしてきました。
これはなぜなのでしょうか。
なぜハイテク株は、金利上昇の影響を「他の通常の株式よりも強く」受けるのでしょうか。
14日(日曜日)発売の日経ヴェリタス紙にこの点についてのコラム記事を書きました。
一足早く日経新聞電子版でもお読みいただけます。
『こちら』です。
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コメント
分かりやすい説明をいただき、感謝しております。
ステップアップ債やステップダウン債のように、キャッシュフローを変形させるタイプの仕組債が存在しますが、ステップアップ債のように、後半で利払いを多くする(利率を高める)と、デュレーションが大きくなるので、金利上昇リスクが高まる(i.e., 金利上昇時の債券価格の下落幅が大きい)という概念に通じるわけですね。
(成長銘柄の期間収益を利率に置き換えると、ステップアップ債もしくはゼロクーポン債と同じということで。。)
ところで、以前ご紹介いただいたオン セミコンダクタ―ですが、大きく上昇していますね。
お陰様で、今年の冬は、懐を温かく過ごせそうです。有益な情報、ありがとうございました。
投稿: とんきち | 2021年11月16日 (火) 17時35分
とんきち様
コメント、有難うございます。ステップアップ債の金利上昇リスクについては、おっしゃる通りだと思います。
オンセミコンダクター、お役に立てたみたいで嬉しいです。
投稿: 岩崎 | 2021年11月16日 (火) 21時58分