テンバガー
今週の日経ヴェリタスは「テンバガー」の特集。
テンバガーとは10倍になる株のこと。
もともとウォール街の業界用語で、10倍になる株のことを「Ten Bagger (テンバガー)」と呼んでいました。
これは満塁ホームランのことを「フォーバガー」という野球の言い方を真似たものです。
「バグ(Bag)」とは野球の塁、すなわち「ベース」を意味し、2塁打のことを「ダブルバガー」と言います。
(注)ハンバーガーのバーガー(Burger)とはスペルと発音が違います。
一部の業界人だけが使っていたこの言葉を全国区にしたのは、ピーター・リンチ。
全米で100万部を超える大ベストセラーとなった彼の著作「One up on Wall Street (邦題 『ピーター・リンチの株で勝つ』 ダイヤモンド社、2001年)」の中で、この言葉を紹介したのです。
ピーター・リンチは1977年から90年までの13年間、マゼランファンドを運用。
年率平均29.2%の成績を残しました。
この間、彼が投資した中で100銘柄以上もの株がテンバガー(もしくはそれ以上)になりました(『こちら』)。
彼にとっての、投資家人生の中で最大の失敗(the biggest mistake)とは?
『投資した株がゼロ(全損)になったこともある。しかしそれは大した失敗ではない。
最大の過ちは、じゅうぶんに上がったと思って、優良株を早く売り過ぎたこと。
3倍になった、4倍になったと思って、売ってしまった株が後に20倍以上になったこともある。
トイザらスとかホームデポといった株だ。
それが自分にとっての最大の過ちだ』
詳しくは『こちら』のインタビューをどうぞ。
なお彼の個人資産は、約500億円はあると報じられています(『こちら』)。
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