「平和の配当」と「グローバリゼーション」の終焉
昨日(4月19日)のニューヨーク市場は3指標が全て上がり、ホッとした個人投資家も多いかもしれません。
しかし私は「今年の2月24日以降、世界は変わってしまった」との認識を持っています。
ひとつは、「平和の配当」の時代の終焉。
これはブッシュ大統領(父親)が好んで使った言葉ですが、
1989年にベルリンの壁がなくなり、
91年にはソ連が崩壊。
これにより、その後、世界は「平和の配当」を享受出来るようになったというもの。
米国の国防費(対GDP比)の推移を下記に載せます。
これを見ると(クリックすると大きくなります)、この言葉の意味が実感できます。
国防費がGDPの40%にも上った第二次世界大戦中のみならず、
朝鮮戦争の時も15%に迫り(統計によっては15%超えを示すものも)、
80年代は6%を超えていました。
それが94年以降08年まで5%を下回るようになったというもの。
この間、人々はグローバリゼーションの恩恵も受けてきました。
ユニクロ(ファーストリーティング)の服は人件費の安い国や地域で作られ、そのメリットを日本を初め世界の消費者が受けることが出来るようになってきたのです。
しかしトランプ政権以降、世界は「グローバリゼーション」から「非グローバリゼーション(deglobalization)」に行くのではないかと言われるようになりました。
それが今回の2.24で更に一層進んでしまった・・。
そんな認識を持っています。
もっともウクライナ避難民の人たちを助けようという輪が世界に広がっていることも事実。
そんな複雑な思いで、一昨日のテレビ(日経CNBC)に出演しました。
『こちら』で録画をご覧いただけます。
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