不都合な事実
残念なことだが、最近、いろいろなところで「日本の地位が低下している」と報じられる。
正直、こういったニュースはあまり目にしたくない。
しかし事実から目を背ける訳にもいかない。
OECD(経済協力開発機構)の調べによると、高学歴労働者にとって魅力ある国のランキングで、日本は35ヵ国中、25位。
スロバキア(20位)や韓国(23位)よりも下位に甘んじる。
つまり日本が来て欲しいと思うような外国人は他国を選んでしまい、なかなか日本に来てくれない。
「日本の片思い」に終わってしまう可能性が高いのだ。
しかし・・
何も外国人に頼る必要もないだろう。
日本人で頑張ろう。
そう思っても、
実は・・
日本人の労働生産性が最近はぐんと低くなっている。
OECD38ヵ国中、28位。
トルコ(21位)、韓国(24位)、ポーランド(27位)よりも下だ。
これは、ひょっとすると病巣は意外と深いのかもしれない。
よく言われることだが、日本ではいったん大学に入ってしまえば卒業するのはさほど難しくない。
日経新聞(8/15号)によると大学を標準年数で卒業する比率は、米国38%、仏国41%。
これに対して日本は何と93%!
それでも昔は企業が新卒者を、お金をかけて教育してくれた。
だから、まだ良かったんだ。
それが実は・・・。
最近では、この辺も違ってきているらしい。
* * *
そんなことをいろいろと考えながら、日経新聞(電子版)と日経ヴェリタス紙(本日発売号)に寄稿しました(『こちら』でご覧いただけます)。
(注)下記画像は日経新聞社の出版権に配慮し敢えてお読みいただけないようにしています。『こちら』でお読みいただければ幸いです。
| 固定リンク
コメント