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2023年5月 3日 (水)

時価総額3位の会社

日本で時価総額3位の会社、

それがキーエンスだ。

それも2位ソニーとの差は僅差。

いつ逆転して2位に躍り出てもおかしくない。

噂に聞くキーエンスの特徴を幾つか上げると:

◆この会社は社史を作らない

◆社内で肩書を使わない

◆入社年次を気にしない

◆年下か年上で言葉遣いを変えることをしない

◆会議室での席次も、部屋に入った順で決まる

◆お客様は神様ではなく、お客さんと営業マンは対等

◆就職の際にエントリーシートは不要。志望動機も不要

◆社員の平均年収は2200万円

そんなキーエンスの秘密を余すところなく伝えるのが

『キーエンス解剖』(日経BP)。

本書を読むと、上記の「噂」は全て本当であることが分かる。

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キーエンスの営業力はずば抜けて凄いと言われる。

その秘密は何なのか。

本書では様々な角度からキーエンスの営業力を解剖することが試みられている。

しかしエッセンスはキーエンスの営業が目指すという「次の一言」に凝縮されているような気がする。

一流の医者。

そう、キーエンスが目指す営業は、一流の医者にたとえられると言う。

一流の医者は、最新の医療知識を学び、最善の治療をする。

キーエンスが目指す営業も同じように頭で競争相手を凌駕する営業だ。

ある人は、入社前の会社説明会でこう言われたのを思い出すという。

『飛び込みなど汗をかきながら体力を使う営業とか、接待など顧客の情に訴えて買ってもらう営業がしたい・・』

(こんな人は、当社を)『受けないでください』(本書165頁)。

多くの日本企業が入社年次や肩書を気にし、お客様を神様と仰ぎ、体育会系と称して、わざわざ汗をかいて顧客を訪問するなか、

キーエンスは全く逆のことをして快走を続けてきた。

しかし・・。

よく考えてみると、これは当たり前のことではないだろうか。

私の海外企業で働いた経験からしても、

キーエンスのやっていることは、何ひとつ特徴的ではなく、当たり前なのだ。

むしろ特異なのは、体育会気質の多くの日本企業のように思えるのだが・・。

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