ダグ
もう40年以上も前のことだが、1980年にスタンフォードのビジネススクールを卒業した。
当時のクラスメート(同年度の卒業生、Class of 1980)は今よりも少なくて一学年370人くらい。
日本人が10人いた。
クラスメートのうち名前と顔が一致したのは精々50人くらいだったろうか。
会って話をしたことのある米国人はもっと少なく20人くらいだったかもしれない。
とくに大学院1年生の時は、私は授業についていくのに必死だった。
米国人クラスメートたちは週末にパーティなどを開いていたが参加する余裕がなかなかなかった。
キャンパスで会って談笑したりする米国人はあまり多くなかったが、先方から話しかけてきてくれる人が4~5人いた。
ダグはそのうちの1人だった。
18年前の卒業25周年記念の同窓会(Reunion)の時も、ダグは私を見つけて話しかけてきてくれた。
5年前。
ナデラさん(マイクロソフトのCEO)が書いた『本』を読んでいると、ダグのことが出てきた。
『私(岩崎注:ナデラさんのこと)はその頃 Microsoft Dynamics(マイクロソフト・ダイナミクス)の新規事業を運営していた。
その仕事は、(中略)ダグ・バーガムから引き継いだ。
ダグは部下を激励するのがうまく、私がより優れたリーダーになれるよう指導してくれた。
また、ビジネスや仕事を社会や生活と切り離して考えるのではなく、より幅広い社会機構の一部、人生の中核として考えるべきだと教えてくれた。
ダグから学んだ教訓の一部は今でも自分がどんなリーダーであるべきかを判断する重要な要素となっている』(上記書72頁)。
スタンフォードの場合、同窓生の動向は年に数回自宅に送られてくる雑誌で知ることが出来る。
2016年、ダグがノースダコダ州知事になったのを知ったのは、この雑誌でだった。
(州知事の公式ポートレート)
そして今回、彼は米大統領選への出馬を表明した。
州知事として歳出削減や減税の実績を強調。
『米国でも同じことが出来る』と訴えた(朝日新聞6/8)という。
共和党指名候補者はこれまでのところ、トランプ前大統領、ペンス前副大統領、デサンティスフロリダ州知事、ニッキー・ヘイリー元米国国際連合大使などたくさんいる。つまり競争相手が多い。
でも頑張って欲しい。
ダグの立候補演説は『こちら』から。
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