生涯現役、定年後は「好き」を仕事に
私ごとで恐縮ですが、40年以上も前のことです。
当時、興銀に勤めていて、まだ20代でした。
人事部から電話があり、「何事か」と思って行ってみると、「米国シカゴに赴任して欲しい」と言われました。
この後5年近くをシカゴで過ごすことになるのですが、もちろん希望していた訳ではありません。
事前に何の話もなく、まさに晴天の霹靂でした。
そしてシカゴは冬が寒くてたいへんでした。
ウィンディ・シティと呼ばれ、風が強くて、体感温度はマイナス10℃にも20℃にもなります。
会社勤めをするということは、どこに住むのか、どういった仕事をするのかについて、多くの場合、自分でコントロール出来ません。
(写真は日経新聞電子版の当該記事サムネ)
もっとも最近の若い人は、こうした滅私奉公的な、昭和的価値観から少しずつ距離を置いてきているように思います。
中には、FIRE(Financial Independence, Retire Early;経済的な自立による早期リタイア)を目指す人も多いと聞きます。
会社から離れて、早く自由になりたいということなのでしょう。
ところで話は変わりますが、日本で60歳以上で仕事をしている人に聞くと、44%の人が「75歳を超えても働いていたい」と回答しています(内閣府「高齢社会白書」)。
FIREを目指している若者からすると、「何で?」といった感想になるのかもしれません。
なお米国で何歳まで働くつもりかを聞くと、54%の人が65歳以下と答えています(下図;出所は『こちら』)。
こうした統計の数字を並べてみても、あまり意味ないのかもしれません。
「働く」ということに対しての捉え方が、人それぞれで違うからです。
そんなことを考えながら記事を書き、日経新聞に寄稿しました。
『こちら』です。
明日発売の日経ヴェリタス紙にも掲載されます。
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