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2024年4月15日 (月)

踊るインド株 巨象の実像

2016年11月8日、午後8時にインドのモディ首相がテレビに出演し、演説をしました。

「今から4時間後の真夜中0時以降、現在使われているお札のうち、500ルピー札(当時の為替で約800円)と1000ルピー札(約1600円)が使えなくなります」。

これはインドで使われていた紙幣の約86%にあたります。

日本で言うと、「1万円札と千円札が今日の夜から使えなくなる」と首相が宣言するようなもの。

インド中が大騒ぎになりました。

500ルピー札と1000ルピー札は通常の取引では使用禁止になりましたが、

銀行に持って行けば、(1)新紙幣と交換したり、(2)銀行に預金することは出来る、とのことでした。

しかしそれも年内まで。

さらに銀行から引き出せる新札の額にも制限がつけられたりしました(そもそも新札の印刷が間に合わなかった)。

「こんなことをしたら国中が大混乱に陥る」

とばかり、米国のローレンス・サマーズ(元財務長官、ハーバード教授)などが警鐘を鳴らしました。

銀行には長い列が出来ましたが、モディ首相の強力なリーダーシップの下で、インドはこの政策を断行しました。

目的は大きく言って、2つ。

1つはブラックマネーの炙り出し。

もう1つは、国民に銀行口座を持ってもらうことにありました。

それまでインドでは国民の約50%は銀行口座を持っていませんでしたが、この政策の結果、今では約8割の人が銀行口座を持つようになりました。

これは一例ですが、インドのサッチャーとも称されるモディ首相は、10年前に政権を握ってから、数々の経済改革を進めてきました。

おかげでインドのGDP(名目ドルベース)は10年間でほぼ2倍に・・。

さて、今週金曜日(19日)から、インドでは総選挙が行われます。

全国を7つの選挙区に分けて順次投票していくので、全ての投票が終わるのが6月1日。

開票は全国一斉に6月4日に行われます。

人民党 vs. 国民会議派の構図ですが、与党である人民党が勝利し、モディ氏が3期目に入ると予想されています。

今日の日経ヴェリタストークでは、そんなインドの状況について話し合いました。

上記のような政治の話よりも、むしろ自動車産業、金融機関など経済の話が中心です。

インド株への投資(具体的には投信、ETF)を考えている方は是非ともご覧になってみてください。

『こちら』です。

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なおインドについてお勧めしたいのが、鈴木真弥さんの『カーストとは何か』

学びの多い本でした。

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2024年4月12日 (金)

「複利」のすごさと怖さ 数%で資産形成に大差

複利のことなど今さら聞かなくても分かっている―という人がほとんどだと思います。

では、「100円(100万円ではない!。たったの100円)を年10%で複利運用したら100年で幾らになるか?」

これをイメージできる人はそんな多くないかもしれません。

答えは138万円!。

日経新聞(電子版)と日経ヴェリタス(4/14号)に寄稿しました。(『こちら』です)。

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