フォーム13F
米国の場合、運用資産が1億ドル以上ある機関投資家などは、SECに対してフォーム13Fを提出しなければなりません。
これは機関投資家が保有している株式を一覧表にしたものです。
提出期限は暦年の各四半期末から45日以内なので、3月末現在の数字は一昨日(5月15日)に提出されました。
今回、ウォーレン・バフェットがCEOを務めるバークシャー・ハサウェイが提出したフォーム13Fは『こちら』(注:その後、一部、修正も出されています。『こちら』など)。
バークシャーは昨年9月末と12月末、2四半期連続で、保有株式の1銘柄以上を一時的に非公開とすることの許可をSECから得ていました(『こちら』)。
市場では、この銘柄はどこなのかと、噂や憶測が飛びかっていました。
今回はついに、この「秘密の株式」が開示され、それが保険会社のCHUBBであることが分かりました。
このニュースが伝わるや、CHUBBの株価は一時8%ほど上昇(253ドル→274ドル)。
しかしその後は落ち着いています。
バークシャーのCHUBBへの投資額は時価ベースで70億ドルほどなのですが、CHUBBの時価総額は1085億ドルほどあるため、バークシャーの投資はCHUBB全体の6%ほどに過ぎません。
* * *
ところで昨日、日経新聞(電子版)にバフェット関連の記事を寄稿しました(『こちら』)。
同じ記事が5月19日(日曜日)の日経ヴェリタス紙にも掲載されます。
なおこの記事は5月15日より以前に書いた為、バークシャーの最新のフォーム13Fは反映されていません。
この記事には、実はバフェット氏とFRB議長のパウエル氏との間には意外な接点があることも載っています(ご存知でしたか?)。
パウエル氏の人となりを知る上でも結構この辺の情報は重要だと個人的には思いました(あくまでも個人の感想ですが・・)。
なにせ、その言動で世界の金融が動いてしまう人ですから・・。
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