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2025年2月28日 (金)

アップル、20年の軌跡と奇跡

日経新聞(電子版)と日経ヴェリタス紙に寄稿しました(『こちら』)。

スティーブ・ジョブズのようなカリスマ経営者の後を継ぐというのは、想像を絶するような大変なことに違いありません。

2019年、ティム・クックは、スティーブ・ジョブズとまったく同じ場所に立って語り始めました。スタンフォード大学の卒業式です。

Tim-cook-stanford-2019

(以下は記事の方をご覧ください)

* * *

それにしてもジョブズがスタンフォードでスピーチをしてから、ちょうど20年。

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当時に比べてアップルの株価は200倍を超えています。

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2025年2月26日 (水)

最高益 開花前線を読む

昨日は、日経CNBCテレビ『日経ヴェリタストーク』に出演しました(『こちら』)。

トピックスは『最高益 開花前線を読む』。

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日本企業の12月決算の発表が一巡。

時価総額300億円以上で上場後5期が経過した企業の3割が、25年12月期に最高益を予想するとのことです。

こうした企業にスポットライトを当てながら、市場全体の動向を把握しようというのが番組の趣旨でした。

詳しくは、番組をご覧になるか、日経ヴェリタス紙の特集記事をお読みいただきたいのですが、

以下、キャスターの曽根さんに答える形での私の発言のエッセンスを下記【2】~【5】に記しておきます。

その前に、番組内容とは変わってしまいますが、スポーツシューズやスニーカーの業界について簡単に触れておきたいと思います。

【1】スポーツシューズ・スニーカーの業界

グローバルの市場では、ナイキ、アディダスなどの企業が存在感を持ちますが、日本のアシックスも健闘しています。

時価総額の世界ランキングで見ると(25年2月26日現在)、

ナイキ   143位(時価総額$121 billion)

アディダス 443位(時価欧額  $46 billion)

アシックス 1,160位(時価総額 $16 billion)

そもそも業界トップのナイキは、1962年に当時スタンフォードのビジネススクールを卒業したばかりのフィル・ナイト青年が神戸の鬼塚株式会社(現在のアシックス)を訪問したところから始まります。

鬼塚の創業者、鬼塚喜八郎氏は、ナイト氏のことを気に入り、「鬼塚の靴の米国での販売権を欲しい」と懇願するナイト氏の要望を聞き入れ、米国西部地域における販売権を彼に渡します。

こうして誕生したのが現在のナイキなのです。

この辺のところは、過去にNHK BS スペシャル「経済フロントライン」で放映されたことがあります。

YouTubeで現在でもご覧いただけるようですので、ご興味のある方はどうぞ(『こちら』)。

オニツカ(アシックス)が無ければ、現在のナイキはなかった訳で、そういった歴史を知ると、業界トップのナイキといえども、じゅうぶんにアシックスの射程距離内であるように思えてきます。

ナイキの創業から上場までは本にもなっています。

2018年のビジネス書大賞を受賞し、発売後わずかな期間で21万部を売り上げた本ですので、お読みになった方も多いかもしれません(『こちら』です)。

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ナイキとアシックスの話はここまでにして、以下は番組のキャスター、曽根さんからの質問に対する私のコメント(一部抜粋)です。

【2】最高益の企業の顔ぶれを見て、どういった感想を持つか?

ブランド力が重要なのが分かる。

例えばアシックス。実はこの会社は売上の80%以上が海外で、ドイツのアディダスとか米国のナイキといった世界の強豪と競争している。

そもそもナイキは1962年に、アシックスの前身のオニツカの靴を米国で販売することでスタートした会社(フィル・ナイト氏)。

その後、世界のトップに躍り出た。

そういった会社と競争しているアシックスだが、現在、株価は、上場来の高値を続けていて、1年間で約3倍、5年前に比べて15倍近くになっている。

PERは31倍と高いが、それでも時価総額はナイキ(18兆円)に比べて7分の1しかない(2.6兆円)ので、上がる余地はあるように思える(ナイキやアディダスとの闘い如何だが)。

逆に数年前のアシックスが何で株価が低かったかというと、ブランドを大切にしなかったと言われている。

売り場で品切れを起こすことを気にし過ぎて、商品を作り過ぎた。

結果、余った商品がディスカウントで売られてきたといったことがマイナスに働いた。

それを、たとえ品切れを起こしても、ブランドを大切にしようとの戦略に変えたとのことだ。

【3】選択と集中、成長市場へのアプローチが重要ということか? 

日本の市場は少子化、高齢化なので、市場全体としては、そんなに成長していかない。

そういった中で、成長市場に打って出ていこうとすると、どうしても海外に目を向けざるをえない。

例えばアシックスは売上の80%が海外と述べたが、一方で、国内の市場で、採算の確保が難しい分野からは撤退を始めている。

具体的には来年の秋から体操服など学校指定用品から撤退すると表明。

すでに少子化などが響き学校指定用品の売上高は10年前に比して半減していたという。

なお今年の9月からは日本国内のグラブやバットなど野球用品の市場からも撤退することを表明している。

グローバルで戦う以上、撤退するところと、力を入れるところを見極める必要がある。

【4】ゲームなどエンタメ企業でも最高益が相次ぐが・・

ゲームの世界では何がどのくらいヒットするのか、予想するのが難しい。

ポケポケはわずか1ヶ月半で6000万のDLを記録した。

リリース日(昨年10月30日)1700円台だったDeNAの株価は、わずか3ヶ月半で2.4倍になり4000円超えとなった。

決算の数字も、23年度287億円の赤字から、24年度は9ヶ月で158億円の黒字となっている。

しかしゲーム業界全体で見ると、米国や中国勢の進出もあり、世界市場の中での日本勢は苦戦を強いられているところが少なくない。

ポケモンのような優れたIPをゲット出来るかがカギとなる。

個人投資家へのアドバイスとしては、まずゲームをやってみること。

ポケポケをやってみて面白いと思った人は、去年の10月、1700円台でDeNA株を買えていた。

逆に、日ごろゲームで遊ばない人は、流行るか流行らないかの見極めが難しいかもしれない。

【5】「建築・資材」の業界は?

清水建設など建設大手の株価は上昇基調が鮮明。

ただし投資家として気をつけたいのは、会社によっては無理して受注してしまうケースが散見されること。

たとえば麻布台ヒルズのレジデンスB棟は、23年3月に完成の予定だったが、2年以上遅れてしまって、まだ完成していない(25年8月完成見通し)。

大深度地下工事を伴う超高層物件で、地下工事が想定と違ったとか、工法の大幅変更もあったようだ。

いずれにせよ、これを請け負った三井住友建設は、麻布台ヒルズに関連する損失だけで累計で757億円に上ると発表している。

こうしたことが起きると株価を直撃するので注意が必要。

難しい麻布台ヒルズの案件は、長期的に見れば、会社の成長に大きく寄与したと思われるが、株式市場は直近の決算の数字を重視してしまうようだ。

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