メタ、AI事業の現在地(その1)
現在のAI(人工知能)は、いずれAGI(人工汎用知能)、そしてさらにASI(人工超知能)へと進化すると考えられています。
AGIは人間のように幅広い知能を備えたAI。
そしてASIはその知能が人間をはるかに超える異次元の存在です。
つまり、AIは、「AI→AGI→ASI」という進化の道筋を辿ると考えられているのです。
なおASIのSIは、「スーパーインテリジェンス」のことです。
こうした未来を見据えて、Facebookやインスタを運用する米国のメタは新たな動きに出ました。
2025年6月30日、メタは「スーパーインテリジェンス研究所(Meta Superintelligence Labs)」を設立したのです。
これはメタのAI戦略における大きな転換点を意味します。
まずは、その背景と現状を見てみましょう。
大規模言語モデルの分野では、オープンAI(チャットGPT)やアルファベット(ジェミニ)、イーロン・マスク氏率いるxAI(グロック)などがしのぎを削っています。
こうした中、メタはこれまでオープンソース型の大規模言語モデル「ラマ」を開発し、差別化を図ってきました。
競合他社がソースコードを非公開にしているのに対し、メタは先端技術を広く公開し、デファクトスタンダード(事実上の標準)の獲得を目指してきたのです。
23年2月に「ラマ 1」、同年7月に「ラマ 2」と矢継ぎ早に登場させましたが、今年4月に予定されていた「ラマ 4」の最上位モデル「ビヒモス」の発表は延期されてしまいました。
現在の予想では、ビヒモスのリリースは秋以降になり、さらにオープンソースとしての公開は見送られる(ソースコードは非公開になる)との見方も出てきています。
こうした状況は、メタのAI戦略が大きな岐路に差し掛かっていることを示唆しています。
(以下、次回に続きます)
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