危機の予兆はあるのか?
数か月前のことです。日本に観光で来ているAさんご夫妻から連絡が入りました。
「あなたの友人のBさんからお土産を預かっています。明日にはグアテマラへ帰るので、今晩ホテルで会えませんか?」
Bさんは、高校時代に出会ったAFS留学の仲間。グアテマラから来て、隣町の高校に通っていました。
Aさんご夫妻とはこのときが初対面でしたが、ホテルのロビーで40分ほど立ち話。
私はグアテマラについてほとんど知識がなく、「大西洋に面しているのですか?」などと恥ずかしい質問を連発してしまいました。
実際には、グアテマラは太平洋とカリブ海の両方に面しています。
気候も想像していたほど暑くはなく、首都グアテマラシティは年間を通じて20〜25℃前後の穏やかな「常春」の気候だそうです。
ところで、話はガラリと変わりますが、最近の市場で話題となっている Blue Owl Capital(『こちら』)。
同社の株価は、ここ1か月で約31%下落(『こちら』)。
さらに先週、同社が運営するプライベートクレジットファンドについて、解約請求の受け付けを停止すると発表しました。
このニュースを受け、市場関係者の間では、
「パリバ・ショックの再来ではないか」
「炭鉱のカナリアではないか」
といった声が急速に広がっています(『こちら』)。
時計の針を戻して、2007年8月。
今から約19年前、私は仕事でプラハに滞在していました。
ホテルに戻りテレビをつけると、BNPパリバ が傘下ファンドの解約・償還の凍結を発表。
いわゆるパリバ・ショックです。
その時点では、これが世界的な金融危機の序章になるとは、ほとんど誰も想像していませんでした。
ところが、その約1年後、リーマン・ショック へと発展していきます。
では今回の「青いフクロウ」は、炭鉱のカナリアなのでしょうか。それとも、心配しすぎなのでしょうか。
正直なところ、答えは分かりません。
ただ、現在の市場を見渡すと、プライベートクレジット問題に加え、中東情勢の緊張(ホルムズ海峡封鎖リスク)、政治・地政学リスクなど、不安材料は少なくありません。
それにもかかわらず、株式市場は高値圏にあります(本日の日経平均は史上最高値を更新)。
これは市場の底力と見るべきなのか、それとも、別の何かを示唆しているのでしょうか。
2007年8月9日、パリバ・ショック当日の ダウ平均株価 の終値は13,270.68ドルでした。
その後、株価はむしろ上昇を続けます。
8月31日:13,357.74ドル
9月28日:13,895.63ドル
10月9日:14,164.53ドル(当時の史上最高値)
しかし、この高値を更新するには、2013年3月5日まで、約5年半を待たなければなりませんでした。





