YouTubeチャンネル第2回を公開しました
1週間が経つのは本当に早いものですね。
東京では3月19日の開花宣言から1週間が過ぎ、桜もだいぶ見応えのある姿になってきました。
さて、先週スタートしたYouTubeチャンネルですが、本日第2回の動画をアップいたしました(宣伝のようになってしまい恐縮です)。
今回は、【ドルの価値のゆくえ:アメリカ人が望むのはドル高か?ドル安か?】についてお話ししています。
ご視聴は『こちら』から。
1週間が経つのは本当に早いものですね。
東京では3月19日の開花宣言から1週間が過ぎ、桜もだいぶ見応えのある姿になってきました。
さて、先週スタートしたYouTubeチャンネルですが、本日第2回の動画をアップいたしました(宣伝のようになってしまい恐縮です)。
今回は、【ドルの価値のゆくえ:アメリカ人が望むのはドル高か?ドル安か?】についてお話ししています。
ご視聴は『こちら』から。
日本人の旅券保有比率(全人口に対する旅券保有者の率)が減少してきています。
上図は日本人の旅券保有率の推移ですが、かつて24%以上あった数字が現状17.5%(出所は『こちら』)。
この17.5%という数字は、欧米諸国(概ね50〜90%)と比較するとかなり低い水準です。
ちなみに米国では約1.8億冊の旅券が発行されており、人口比ではおよそ50%前後とされています。(『こちら』)。
なぜ日本の数字が低いのか?
一般的に指摘される要因としては、
(1)国内での生活満足度の高さ
(2)海外渡航コストの上昇(為替の影響)
などが挙げられます。
仮に内向き傾向が強まっているとすれば、やや気になる動きとも言えます。
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株価とは、企業が将来生み出すと期待されるキャッシュフローを、現在価値に割り引いたものです。
(The stock price is the present value of its expected future cash flow.)
したがって、投資には常に「未来の予測」という不確実性が伴います。
もう一つ、投資の世界ではよく「再現性がない」と言われます。
もし誰にでも簡単に再現できる手法が存在するなら、市場の原理によってすぐにその利益は消失してしまうはずです。
つまり、万人に通用する“魔法の再現性”など、存在しないのです。
【思考プロセスを学ぶ】
大切なのは、手法をそのままコピーすることではなく、偉大な投資家の「思考プロセス」を深く理解することです。
たとえば、バークシャー・ハサウェイの株主総会で、著名ヘッジファンドマネージャーのビル・アックマンが一株主としてウォーレン・バフェットに真剣に質問する姿を目にしました。
アックマンほどの成功者であっても、なお「バフェットはどう考えるのか」を学び続けようとする——その姿勢に、尽きることのない探求心を感じました。
【感情に振り回されない「自分軸」を持つ】
もう一つ、投資で極めて重要な心構えがあります。
それは、「他人が儲けた」という話に感情を揺さぶられないことです。
◆ビットコイン:2010年7月、Mt.Goxがサービスを開始した頃、1BTCは数円〜十数円程度でした。その後、多くのビットコイン長者が生まれました。
◆ゴールド:直近でも最高値を更新し、大きな注目を集めています。
こうした成功談に心を動かされ、「自分も」とよく理解しないまま飛びつくと、失敗するケースが少なくありません。
「他人は他人」と割り切り、自分の投資軸をぶらさない——これが何より大切です。
こうした投資に対する考え方や心構えは、私がスタンフォード大学在籍時に、ジャック・マクドナルド教授の授業やウィリアム・シャープ教授のセミナーで繰り返し学んだものです。
* * *
このエッセンスを、できるだけ多くの方に分かりやすくお伝えできればと思い、YouTubeを始めました。
1本5〜6分の短いトークで、続けていきたいと考えています。
少しでも皆さんの投資判断の参考になれば幸いです。
第1回は『こちら』からご覧ください。
At the End of Calculated Escalation — The Best and the Brightest(?)Could be Repeating Their Mistakes
2週間ほど前、2月28日(土曜日)イラン時間早朝、米国およびイスラエルによる大規模なイランへの空爆が開始されました。
この攻撃で最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイ師が標的となり、死亡がイラン国営メディアにより確認されています。
イランは直ちに報復攻撃を開始し、米国・イスラエル側も空爆を継続・強化しています。
翌3月1日頃、イラン革命防衛隊(IRGC)がホルムズ海峡を通航する船舶に対し警告を発し、多くの船舶保険会社が同海峡を「高リスク戦争区域」と指定した結果、商業船舶の航行が事実上停止(大幅に減少)しました。
現在も海峡はほぼ閉鎖状態が続いており、世界の原油供給に深刻な影響が出ています。
軍事衝突はエスカレートを続けていますが、これまで米国はイラン原油輸出の約9割を担うカーグ島(Kharg Island)の石油関連施設への直接攻撃を控えてきました。
(カーグ島;1967年のオイルローディングターミナル写真で、イラン著作権法により期限切れ。Public Domainです)
これは、イラン経済への壊滅的打撃になると同時に、世界原油需給を崩壊させ、原油価格の急騰を通じて米国自身も大きな経済的ダメージ(「返り血」)を受けるリスクがあったためです。
しかし、トランプ大統領は昨日(おそらく3月13〜14日頃)、カーグ島への攻撃を指示しました。
ただし、声明では「島の軍事目標を徹底的に破壊したものの、石油インフラの全面破壊は行わず、現時点では温存した」と明言し、ホルムズ海峡の自由航行が妨害され続ければ石油施設も攻撃対象にすると警告しています。
この一連の軍事行動は、表面上激しいエスカレーションに見えますが、非常に計算された段階的・条件付きの圧力強化と評価することも可能です。
トランプ大統領は感情的に動いているように見える一方で、背後で詳細なシナリオやマスタープランを策定する側近・チームが存在している可能性も見えてきます。
それが現国防長官ピート・ヘグセス(Pete Hegseth)氏かどうかは定かではありません。
彼の役割は目立っていますが、戦略の中心人物というより実行面の指揮官という印象です。
歴史的に振り返ると、ベトナム戦争時、ロバート・マクナマラ国防長官は「最高の頭脳(The Best and the Brightest)」と称され、統計分析・システム分析・数理最適化などの経営的手法を国防に導入し、戦略立案を主導しました。
しかし、北爆強化や段階的エスカレーションが結果的に誤りであったことは、歴史が証明しています。
「最高の頭脳」が時に致命的な誤算を犯すことを、過去から学ぶ必要があるように思います。
昨日、新宿の高層ビルの一室で、セミナー講師として講演をしていました。
「何が起こるか分からないのが金融の世界です。投資家としては、『まさか』といった事態を想定し、それがどのくらいの蓋然性なのかを常に意識しておくことが重要です」
「いまこうして話していますが、数時間後にはアメリカがイランを攻撃していることもあり得る訳です」
これを話した1時間後、イラン現地時間で土曜日の午前8時10分、イスラエルと米国によるイランへの大規模攻撃が始まりました(NYタイムズなど複数のメディア報道による)。
イランでは、金曜日がイスラム教の礼拝日で、全国的に完全な休日・公休日です。
そして木曜日は、多くの場合半休または完全に休み。
オフィスなどの職場は、土曜日から始まり、木曜日までが主な勤務日です。
つまり、イラン時間土曜日の朝8時10分は、日本で言う「月曜日の朝8時10分」に相当します。
昭和の日本企業では、月曜朝8時過ぎに朝礼や会議が始まるのが当たり前でした。
まさに「平日スタートの勤務時間帯」に、攻撃が仕掛けられたわけです。
通常、空爆は夜間に行われ、ステルス性や奇襲効果を最大化するのがセオリーです(過去の米軍ベネズエラ攻撃などもそうでした)。
ところが今回は違う。
米メディアによると、攻撃側は数ヶ月前から標的リストを作成しており、特に「政府高官や軍幹部が一箇所に集まるタイミング」をピンポイントで狙ったと言われています。
* * *
話は少し変わりますが、約10年前、私は日経ヴェリタスに「Money Never Sleeps」というコラムを連載していました。
(写真はイラン・イスファハン(Esfahan/Isfahan)にあるシャー・モスク。『the diary of a nomad』さんのサイトより拝借しました。『こちら』です)。
その中で、イランからアメリカに移った友人のエピソードを書いたことがあります(以下、2016年9月11日発売の日経ヴェリタス・コラムの文章を一部掲載)。
「先日、米国での高校時代に一緒だったイランからの留学生ミミ(英語のニックネーム)から44年ぶりに近況報告と題するメールを受け取った。
『米国の高校を卒業した後、私はテヘランに戻り、現地の大学を出て結婚しました。
しかし1979年にイラン革命が起きるとイランにいられなくなりました。
私の父がパーレビ朝の皇帝(シャー)の下で軍の幹部を務めていたからです。
私たち家族は命からがら米国に逃げてきて、以来ずっと米国で暮らしています。
7年前のことですが、私は30年ぶりに祖国を訪れました。
テヘランの街はすっかり変わっていました。
革命政府は、通りの名前さえも変えてしまっていたからです』」
ミミには、イランで生まれた長女と、アメリカで生まれた二人の娘――合計3人の娘さんがいます。
3人ともアメリカ人と結婚し、アメリカで暮らしています。
時々、娘たちや孫たちに囲まれた幸せそうな写真が送られてきます。