水面下で進む米国と中国の覇権争い?
世界最大の原油輸入国はどこか、ご存知ですか。
中国です。
原油輸入国のトップ6は下記の通り(EUはまとめてカウントしています)。
米国が3位(国としては2位)に入っているので、不思議に思う人もいるかもしれません。
米国は「シェール革命」により世界最大の産油国(日量約13.5百万バレル超)となりましたが、
依然として世界第2位の輸入国でもあります。
これは、国内の製油所が特定の種類の原油(重質油など)を必要としているため、
自国で採れる原油(軽質油)を輸出しつつ、
必要な分をカナダやメキシコなどから輸入するという構造になっているためです。
さて、ここでのポイントは中国。
第1位の輸入国である中国は、どこから原油を調達しているのでしょうか。
1位はロシア。
米国などG7諸国(日本を含む)は、ロシア産原油を「1バレル=44.10ドル以下」で購入する場合のみ、輸送や保険のサービスを利用して良いというルールを課しています。
中国はG7からの制裁を避けるため、G7のサービスを一切使わない「影の艦隊(シャドー・フリート)」と呼ばれる、独自の古いタンカーや非欧米圏の保険を多用して輸入している模様です。
3位のマレーシアが、これまで問題視されてきました。
中国のマレーシアからの輸入量が、マレーシア自体の生産能力を大幅に上回るからです。
これは制裁下にあるイランやベネズエラの原油が、海上で積み替えられ「マレーシア産」として書類を書き換えられて流入しているのではないか、と疑われ続けてきています。
米国によるベネズエラとイランへの攻撃。
これは結果として中国の「格安な原油調達ルート」を封じ込める、極めて高度な経済戦の側面も持っているのかもしれません。
| 固定リンク




コメント