2025年12月17日 (水)

5.2の衝撃

先週出たChatGPT 5.2はまさに衝撃的。応答速度は速いし内容も的確。間違いが殆どありません。

今のところ性能面ではグロックを抜き去ってしまったというのが、私の感想です。

ところで話は変わりますが、エクセルやワードで入力する時、Copilotのサインが出てくるのが煩わしいと思ったことはありませんか?

このサインをクリックするとCopilotが何か言ってきますが、内容がフィットせず、まったくの徒労に終わってしまうことが少なくありません。

そこで5.2に質問してみました。

『このCopilotのサインを(どのエクセルやワードでも)常に非表示にするにはどうしたらいいでしょうか?』

5.2の答え。

『分かります。あの Copilotのアイコン/提案表示 は集中して入力したいときに邪魔ですよね。

実質オフに近づける方法はあります。

方法①:Copilot自体を無効化する(最も効果的):

Word / Excel 共通(Windows):ファイル→オプション→Copilot→「Copilot を有効にする」をオフにする→再起動(Word / Excel 両方)』。

私:『「Copilotは使えない」という声を私の周りからよく聞きます。もちろん人によっては重宝している人もいるのでしょうが・・』。

私:『ところで、マイククロソフトはブラウザーの競争でもInternet Explorer(IE)が、グーグルのクロームに敗れました。

クロームは改善を繰り返したのにInternet Explorerは改善をしっかりしなかったように思います』。

5.2の答え:『その見方はかなり本質を突いています。

結論から言うと、「技術力の差」よりも「改善の思想とスピードの差」が勝敗を分けました。

Internet Explorer(特にIE6〜8)のスタンス:「Windowsに標準で入っているから十分」

結果:「動くが遅い・古い・危ない」

Chrome:最初から「高速化・更新」を競争軸に設定。

6週間ごとの自動アップデート

また、開発者にとっても、Chromeは:Web標準重視、開発者ツールが圧倒的に優秀、バグ修正が速い、といった利点がありました』。

私:『マイクロソフトは音声入力のCortana(コルティナ)も止めてしまった』。

5.2『そうですね。Cortanaを止めたのも、今の話題ときれいにつながります』。

5.2『Cortanaは当初、PC操作、リマインダー、音声検索を狙っていましたが、「音声でPCを操作したい瞬間」がほとんどなかった。また改善速度で負けた。標準に胡座をかいてしまいました』。

* * *

私はマイクロソフトの株を(少しですが)持っているので、マイクロソフトには頑張ってほしいと思います。

Copilotの煩わしさと、ChatGPT 5.2の優秀さがあまりにも違うので、敢えて辛辣ことを書いてしまいました。

もちろん両者は用途も何もかも全然違うものなので、両者を比較した訳ではないのですが・・

いずれにせよ、

頑張れ、マイクロソフト!

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2024年3月24日 (日)

NVIDIA GTC

3月18日~21日に開催されたNVIDIA のGTC(GPU Technology Conference)。

ファン会長の 基調講演(key note)だけでも見ておきたいと思っていたのですが、今日やっと時間が取れて最初から最後までを見ることが出来ました。 

2時間を超えるプレゼンですが、英文の字幕もあり、一見の価値ありだと思います(『こちら』)。

忙しい方は最初の3分間の動画だけでもご覧になってみてください。

下図は昨年10月のNVIDIAのプレゼン資料で、今後のプロダクト・ロールアウト(製品投入計画)を示したものです。

Nvidia-roll-out-2310

H-200は今年の4-6月期にshipmentが始まる(『こちら』)とのこと。

現在のH100およびこれから出てくるH200はいずれも頭文字はHで、このHはGrace Hopper(1906~1992年。1959年にプログラミング言語COBOLを開発)から来ています。

Hの一世代前はA(Ampere)、さらにその前はV(Volta)といった開発コードネームがつけられていました。

さて今回のGTCでは、Hopperの次の世代、Blackwellが発表されました(下図)。

Nvidia-blackwell

これは数学者のDavid Blackwellから取ったもの。

新しいGPUは、B100、GB200といった具合に、数字の前にBlackwellのBが付くことになります。

GPUの性能は、このようにどんどんと良くなりますが、NVIDIAの凄いところは、顧客と一緒になって、エコシステムを創り出しているところ。

TSMCは半導体のファンドリー(顧客が設計する半導体を製造する工場。製造専門の会社)として有名ですが、ファン会長は『NVIDIAはAIのファンドリーを目指す』と力説していました。

社内にはハードのエンジニアよりもソフトのエンジニアの方が多いといった声も聞こえてきます。

未来はもうすぐ、そこまで来ている・・。

動画の最初の3分間を見ただけでも、それを感じることが出来ると思います。

音楽はAI、AIVAが作曲したものです。

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2023年4月28日 (金)

「スター軍団」の多様性

本日の日経新聞記事、

『「スター軍団」は元グーグル オープンAIに才能集結』

面白い記事だったのですが、これは同時に「スター軍団」が多様なバックグラウンドを持つことを示す記事でもあります。

以下、多様性の観点から日経記事に載った「スター軍団」を眺めてみます。

【1】Iliya Sutskever(イリヤ・サツキバー)

Open AI のChief Scientist。

  Iliya

    (画像はLex Fridman Podcast #94より)

ロシア(ニジニ・ノヴゴロド、旧名ゴーリキー)の生まれ。

カナダのトロント大学で、AIのジェフリー・ヒントン教授に師事。

その後、スタンフォード、グーグルを経て、Open AIへ。

【2】Lukasz Kaiser(ルカッシュ・カイザー)

Open AI のリサーチャー。

ポーランドのヴロツワフ大学で数学およびコンピューターサイエンスの両分野で修士号 

その後、ドイツのアーヘン工科大学で博士号取得

グーグルを経て、Open AIへ。 

【3】Igor Babuschkin(イゴール・バブシュキン)

ドイツのドルトムント工科大学で物理学修士。

グーグル傘下のDeepMind社を経てOpen AI社に参画するも再度DeepMind社へ。 

今般イーロン・マスクのX.AI社に参画。

【4】Dario Amodei(ダリオ・アモディ)

イタリア、Pavia市生まれ。

カリフォルニア工科大学、スタンフォード、プリンストン、グーグルを経てOpen AIに。

独立して、2021年、Anthropic社を起業。

【5】Shane Gu(シェイン・グウ)

Open AI、ChatGPT 強化学習リーダー兼Open AI 日本担当。

日本生まれの中国系カナダ人。

ケンブリッジ、スタンフォードを経て、

東大の松尾研、客員准教授

グーグル・ブレインを経て、Open AI。

【6】追記

上記にはグーグル・ブレインとかDeepMind社の名前が出てきますが、

先週、グーグルはGoogle Research(グーグル・リサーチ)のAI開発チームBrain(ブレイン)と、

アルファベット傘下のAI開発企業である英DeepMind(ディープマインド)を統合。

新設する「Google DeepMind(グーグル・ディープマインド)」に組織を一本化しています。

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2023年3月15日 (水)

GPT-4

「ついに出た~」という感じですね。

GPT-4。

従来のGPT-3.5は、米国の司法試験の模擬試験を下位10%の成績で合格。

それがGPT-4になると上位10%程度の成績で合格。

と、分かりやすく解説されていますが、

この図の方が分かりやすいかも・・。

Gpt

従来のチャットGPTは日本語での賢さがイマイチでした。

そこで英語で質問する人も多かったと思いますが、

GPT-4の日本語は、GPT-3.5の英語版より賢くなる(もっともGPT-4の英語には負ける)。

以下のチャートはオープンAIのサイトから。

Gpt4 

CEOのサム・アルトマンがツイッターで報告していました。

カッコよくプレゼンしている画像でも出てくるのか

と思いきや・・。

こんな感じでの報告。

Altman

人類を変えるのはユニークな人が多い・・?

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2023年2月19日 (日)

DALL-E

オープンAIのチャットGPTばかりが注目を集めていますが、同社が提供するDALL-E も凄い!

フェルメールの名作『真珠の耳飾りの少女』をベースにAIが画像を生成。 

こんな絵に仕上がったとのことです。

Dalle

詳しくは『こちら』のインタビュー動画をどうぞ。

インタビューに答えるのはオープンAIのCTO(最高技術責任者)ミラ・ムラッティさん。

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2022年11月10日 (木)

iPhone のフリーズ

一昨日のことですが、iPhone のタッチパネルが反応せず、フリーズしたままになってしまいました。

初めての経験。

グーグル検索で調べてみると、幾つかの対処法が・・。

しかしそのどれを試してもダメでした。

『強制終了させて再起動させよう』(いちばんオーソドックスな対処法)と思ったのですが、

電源ボタンと音量ボタン(小)の同時長押しは出来ても、タッチパネルが反応しません。

つまり『「スライドで電源オフ」の電源マークを右側にスライド』の操作が出来ず、

強制終了になりません。

更にグーグルでいろいろ調べてみると対処法の中には、iPadとコネクトさせる、iMacと結ぶなどというのも・・。

しかしどれを試してもダメでした。

どの対処法サイトでも最後は『Apple直営店に修理を依頼する』との指示が・・。

そうするしかないか・・。

諦めかけた時にふと思いついたのが、『遠隔操作で強制終了する』。

私はiPhoneを失くしたことはないのですが、iPhoneを失くした時のために、たしか遠隔で強制終了(というか、工場出荷時に戻す)ことが出来たはず。

iPhoneが他人の手に渡ってしまい個人情報を抜き取られてしまうのを防ぐためです。

ということで、iPhoneの隣にiPadを置いて・・

つまり遠隔でも何でもなく隣同士なのですが、

iPad上の『デバイスを探す』のアプリを使って、フリーズしてしまったiPhoneを工場出荷時に戻しました。

あとはiPhoneをふつうに起動して、買った時と同じように顔認証などをもう一度して、iCloudのバックアップを使ってデータを復元。 

修理に出さずに済みました。

それだけのことなのですが、強制終了が出来なくなった時には、この方法が役に立つかもしれません。

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2022年4月13日 (水)

PPAPをやめてみては?

今やどの企業もこぞってデジタル化推進を謳っていますが、掛け声とは裏腹になかなか進んでいないところも少なくありません。

日本政府が今後中央省庁での「PPAPを廃止する」と発表したのは、いまから1年半も前(20年11月)。

当時はデジタル庁がまだなく、これを発表したのはデジタル改革担当大臣(当時)の平井卓也氏でした。

政府の音頭取りにもかかわらず、実は多くの大企業は未だにPPAPを利用しています(私のところにも頻繁にPPAPでファイルが送られてきます)。

そもそもPPAPとは何?

一言で説明すると、メールでパスワード付きファイルを送り、パスワードを別送する方法です。

なんでこんな手の込んだことをするのか、送ってくる人に聞いたことがありますが、答えは「会社の決まりなので」。

メールに添付されているファイルを誰かが盗めるのであれば、同じ経路で送られてくるパスワードも当然盗める筈です。

したがって本当にセキュリティを厳格にしたいのであれば、もっと「意味のある」別の方法を考える必要があります。

さて、このPPAPですが、どういった英語を訳したものかと調べてみると、

・Passwordつきzip暗号化ファイルを送ります
・Passwordを送ります
・Aん号化(暗号化)
・Protocol

の略なのだとか・・。(従って外国人には通じません)。

政府もとっくに使うのを止めたことですし、日立など多くの IT 関連企業ももはや使っていません(『こちら』)。

未だにPPAPを使っていると、「IT リテラシーの低い会社」と思われてしまいます。

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2021年6月22日 (火)

プリシラ・チャンさんの話

プリシラ・チャンさんというと、フェイスブック創業者マーク・ザッカーバーグ氏の配偶者くらいの認識しかなかったのですが、自分の両親や祖父母を語り始める彼女の目には涙が浮かんでいました。

(以下、インタビューに応えるプリシラさんの言葉)

* * *

『私の祖父母はベトナムでビジネスをしていました。

私の父の両親には9人の子どもがいました。

私の母の父親には2人の妻がいたのですが、私の母の母親は2番目の妻でした。

彼女は年季奉公人として子どもをもっと儲けるために一族に迎え入れられたのでした。

戦争が厳しい状況になってくると、祖父母は子どもたちを祖国から密出国させることを考えました。

難民ボートに乗せて米国に渡らせる計画でした。

しかし難民ボートは難破して沈んでしまうかもしれないし、船の上で死んでしまうかもしれない。

そこで祖父母は子どもたちを1つのボートに乗せないことにしました。

1隻が沈んでしまえば子どもたち全員が死んでしまうからです。

祖父母は子どもたちを2人、もしくは3人のグループに分けたのです。

そうすることで子どもたちは、長い航海において一人にはならずに兄弟姉妹の誰かと一緒にいられる、そして、もしも船が沈んでも、子どもたち全員が死ぬことにはならない。

祖父母はこう決断して、ある夜、子どもたちを何隻かの船に乗せ、暗い南シナ海の海に送り出したのです。

『またいつかみんなで会おう』と子どもたちに告げて。

もちろんこの時には私はまだ生まれていませんでした。

結局、子どもたち全員が最終的には米国に辿りつくことが出来ました。

祖国を抜け出してから10年ほど経って、ようやく全員が一堂に会することが出来るようになりました』

* * *

プリシラ・チャンさんの動画は『こちら』でどうぞ。

 

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2021年4月11日 (日)

電子の目

真っ暗な田舎道を対向車と行きかう時、対向車のドライバーを即座に見分け、その部分だけにハイビームが当たらないように配光してくれる。

こんな機能を持つクルマが5年くらい前から市販されています。

このほかに道路標識を随時読み取り、現在走る道路の制限速度をインパネに表示してくれるクルマとか、

前方に障害物があるときには勝手にブレーキをかけてくれるクルマとか・・。

クルマが「電子の目」を持つようになったことで安全性が随分と向上しました。

さて、この「電子の目」にあたる『クルマ用イメージセンサー』(画像半導体)の分野で世界最大のシェアを持つのが米国のオン・セミコンダクター(ON Semiconductor)。

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    (出所:2020年7月28日付 日経新聞、『こちら』

もともとは米モトローラの半導体部門でした(本日の日経新聞「私の履歴書」にモトローラの半導体部門の話が出てきます)。

それが1999年。

モトローラからディスクリート半導体やアナログIC、標準ロジック部門などがスピンオフの形で切り離されます。

つまり親元のモトローラから見れば、余り成長が期待されず、親の足を引っ張りかねない部門を切り出すことで、親の株価を上げようとしたーこういったような背景があったのかもしれません(あくまでも私の勝手な推測です)。

しかし、ここからがオンの凄いところ。

次のように毎年のように企業買収を繰り返していきます。

2006年LSI Logic、

2008年AMI Semiconductor、

2009年PulseCore Semiconductor、

2010年California Micro Devices、

2011年三洋半導体とCypress Image Sensor Business部門、

2014年Aptina ImagingとTruesense Imaging、

2016年Fairchild Semiconductor

こういった買収を繰り返すことで、オンはクルマ用CMOSイメージセンサーで世界シェアトップに躍り出ます(『こちら』)、

更にはパワー半導体の分野ではドイツのインフィニオンに次ぎ、世界2位の地位を確保するに至っています(日経新聞、4月9日)。

「2020年ー2021年」の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したのはスバル『レヴォーグ』ですが、このクルマの新しい『アイサイトX』。

この目となるイメージセンサーとして搭載されているのがオン・セミコンダクターの2.3Mイメージセンサー AR0231(『こちら』)です。

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ちなみにオンの株価ですが、1年間で3.1倍になっています。

On-semiconductor

グラフで、上からオン(青)、エヌビディア(緑)、半導体30社で構成されるフィラデルフィア半導体指数(黄色)、S&P500(赤紫)。

今後もクルマの電子の目が進化し活躍していくことが期待されます。

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2021年4月 4日 (日)

完全無人タクシー

米国アリゾナ州の郊外では完全無人タクシーが走っています。

スマホでタクシーを呼ぶと、やってくるのは運転手がいない無人タクシー。

  Waymo3

アルファベット(グーグル持ち株会社)の子会社ウェイモの自動運転車です。

すでに200億マイル(320億キロ)の走行テストを重ね、地元チェンドラー市のKevin Hartke市長によると、「人間が運転するよりずっと安全」なのだとか。

  Waymo2

昨年1年間で18件の事故に巻き込まれたと言いますが、そのほとんどは人間が運転する他の自動車による交通違反に起因するものとのこと。

新型コロナの感染リスクを心配する人にとっても無人タクシーは好評のようです。

  Waymo1

NBC放送の「Today」という朝の番組が報じました。

『こちら』でこのニュース(3分35秒)をご覧になれます。

番組のスタジオトークの部分は要らないという方は『こちら』のYouTube(2分53秒)をどうぞ。

完全無人タクシーが増えてくると、タクシーの運転手さんが職を失うという社会問題も出てきそうです。

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